☗ WFP第160号 自作解説 ☖
バーチャル詰将棋作家の駒井めいです✨
Web Fairy Paradiseで発表したライフル協力詰を解説します😊
変則ルールなので注意してください😵
駒井めい作 WFP第160号 第136回WFP作品展 2021年10月20日
【 協力詰 】
先後協力して最短手数で受方の玉を詰める。
※協力詰を初めて解く方は、下記の入門記事をご覧ください。
【 ライフル 】
駒を取ったとき、取った駒が元の位置に戻る。
(補足)
Rifle Chess の翻案。
本来は「居ながらにして利き先の駒を取れる」であるが、「取った後で元の位置に戻る」とも解釈できる。
ここでは成・不成の選択ができるよう後者の解釈を採り、以下の細則に従うものとする
1) 駒取り時、駒が戻るまでを一手とみなす。
駒を取った瞬間だけ「自玉への王手」となったり、「行き所のない駒」になったりしても構わない。
2) 生駒による駒取りで「現位置」「駒取り地点」のいずれかが可成地域にある場合、成・不成を選択できる。
※詰将棋の引用は自由ですが、全日本詰将棋連盟の指針を守っていただくようお願いします🙇
解答解説はこちら👇
21角、11玉、12角成、同玉/11玉、
22角、21玉、11角成
迄7手。
ライフル版の邪魔駒消去が狙いです。
初手で打った角が玉の移動を妨げる邪魔駒になっており、この角を居食いで原形消去するという構成です。
詳しい解説は第162号(2021年12月号)の結果発表をご覧ください(p.15~)。
駒を動かして鑑賞したい方は下記のリンクをご覧ください。
http://k7ro.sakura.ne.jp/jTMLView/TMLView.html?../wfp/wfp136-1.xml
「ライフル」は第159号(2021年9月号)で紹介された新しいフェアリールールです。
新奇な構想を追求するより、普通の詰将棋でも見られる手筋をライフルで表現したらどうなるか、という方向で創作に取り掛かりました。
そこで思い付いたのが邪魔駒消去です。
普通の詰将棋における邪魔駒は「攻方にとって攻方駒が邪魔になる」のが一般的ですが、本作では「受方にとって攻方駒が邪魔になる」という意味になっています。
このルールの面白さを端的に表現するにはぴったりだと思いました。
ただ、このネタは誰でも思い付く類のものなので、そそくさと発表してしまおうと思って、ルール紹介があった次号で発表しました。
神無七郎氏の丁寧な解説には本当に感謝いたします。
今年もWFP作品展に何作か投稿していきます。