☗ WFP第164号 WFP作品展 自作解説 ☖
バーチャル詰将棋作家の駒井めいです✨
Web Fairy Paradiseで発表した協力詰です😊
変則ルールなので注意してください😵
駒井めい 作 WFP第164号 第139回WFP作品展 2022年2月20日
【 協力詰 】
先後協力して最短手数で受方の玉を詰める。
※協力詰を初めて解く方は下記の入門記事をご覧ください。
【 受先 】
受方から指し始める。
※受先を始めて解く方はWFP第163号の受先協力詰超入門(pp.54~57)をご覧ください。
※詰将棋の引用は自由ですが、全日本詰将棋連盟の指針を守っていただくようお願いします🙇
解答・解説はこちら👇
52飛成、53飛不成、44玉、43金、同龍、55飛成 迄6手。
受方の飛車が“成”で動いた後に、追従するように攻方の飛車を隣接した位置に“不成”で動かすのが狙いです。
元ネタはチェス・プロブレムのMagnet※1です。
※1 Magnetの意味は下記の記事で説明しています。
詳しい解説は第166号(2022年4月号)の結果発表(pp.14~)をご覧ください。
駒を動かして鑑賞したい方は下記のリンクをご覧ください。
http://k7ro.sakura.ne.jp/jTMLView/TMLView.html?../wfp/wfp139-8.xml
詰将棋におけるMagnetの作例は例えば
・馬方四季作 スマホ詰パラ No.12345 2019年1月10日
・シナトラ作 スマホ詰パラ No.14334 2020年2月12日
があります。
先に受方駒を動かす場合、当たり前ですが捨駒などで攻方から受方に働きかけることになります。
「受方も攻方も主体的に動いた結果として、Magnetが生じるようにしたい」とずっと考えていました。
その方がこのテーマの面白味が増すと思ったからです。
これを実現するために受先の協力詰なら原理的に可能だろうと考えました。
受先でMagnetを実現すること自体は簡単でした。
しかし、どういう構図の取り方をしてもいまいち面白くないというのが正直な感想でした。
協力詰でやるならもう一工夫が必要だと感じました。
そこで最初に動く受方駒は成、次に動く攻方駒は不成とする狙いを加えることにしました。
協力詰なら不利感のある組み合わせです。
いざ作ってみると余詰がかなりきつくて苦労しました。
完全作になった頃には盤面の駒数はとんでもないことになっていました。
時間をかけてようやく発表図まで減らしたという経緯です。