☗ (ライトな)フェアリー短編コンクール 自作解説 ☖
バーチャル詰将棋作家の駒井めいです✨
詰将棋作家・占魚亭さん主催の(ライトな)フェアリー短編コンクールに投稿した詰将棋を解説します😊
変則ルールの詰将棋(フェアリー詰将棋)なので、解く際は注意してください😰
駒井めい作 (ライトな)フェアリー短編コンクール 2021年7月2日
【 協力詰のルール 】
双方協力して最短手数で受方玉を詰める。
透かし詰は詰みとは認められない。
※協力詰を初めて解く方は、下記の入門記事をご覧ください。
■ 出題
(ライトな)フェアリー短編コンクール 出題 - 占魚亭残日録
Web Fairy Paradise 第157号(2021年7月)にも掲載されています↓
■ 結果発表
(ライトな)フェアリー短編コンクール 第1番 解答 - 占魚亭残日録
Web Fairy Paradise 第159号(2021年9月)にも掲載されています↓
※詰将棋の引用は自由ですが、全日本詰将棋連盟の指針を守っていただくようお願いします🙇
http://tsumepara.com/contents/6info/quotation.htm
解答解説はこちら👇
■ 作意手順
28歩、同角不成、37飛、同角不成、38角
迄5手。
■ 狙い及び解説
飛車の原形消去と、角不成スイッチバックが狙いです。
初形で38飛がいなくなってくれれば38角迄で詰みます。
つまり、初形の38飛は邪魔駒なのです。
初手28歩~3手目37飛として、初形から38飛を消去しただけの局面を作ります(原形消去)。
初形の37角は飛車で取れますが、あえて取らずに一旦角を退かしてから37飛を実行するのがポイントです(取らず手筋)。
手順中にいつでも16玉と逃げられそうですが、協力詰なので受方も自分の玉が詰むような手を指します。
このとき注意しなければならないのは初手28歩と3手目37飛に対する応手で、どちらも同角”不成”です。
初形の37角は連続不成で往復移動(スイッチバック)して、元の位置に戻るというわけです。
2手目あるいは4手目で同角”成”と馬に作ってしまうと、38の地点に利きができてしまいます。
最終手38角に対して同馬と王手を解除する手が生じてしまって、詰め上がりになりません。
打歩詰が絡まない飛角歩の不成は、協力詰ならではの手順です。
ただ、受方飛角歩の不成は、受方が協力するという性質を考えると自然な手です。
それでも協力詰を見慣れていない人にとってはインパクトのある手なので、今回このような手順でまとめました。